R8 測量士 午後No.5 選択〔No.5〕路線測量・用地測量・航空レーザ測深
路線測量の作業計画、中心杭の作図、用地測量の精度管理表の点検、航空レーザ測深の原理が問われました。設問ごとに問題と解説を並べています。
問A-1 必要な作業の選択と理由
選んだ番号:2、3
理由の要点は次の3つです。
- IP点の設置・中心線測量は4級基準点以上から放射法で行うが、地区A周辺に適当な基準点がない。
- 1〜3級基準点からの放射法では距離が長く精度が落ち、地形の起伏や植生で視通の確保も難しいため、4級基準点測量が必要。
- その4級基準点測量の既知点も周辺にないため、電子基準点のみを既知点とする3級基準点測量で3級基準点を設置する必要がある。
「必要な基準点が近くにない → 上位の基準点を先に設置する」というさかのぼる形の論理が書けるかが問われています。
問A-2 中心杭などの作図
円曲線始点BC・中心杭No.10・引照点杭などを図示する作図問題です。凡例に従い、役杭・中心杭・引照点杭を描き分けます。実際の作図は「PDFで開く/保存」から公式解答例をご覧ください。
問A-3 精度管理表
| 測点 | 計算値(m) | 測定値(m) | 較差(m) | 許容範囲(m) |
|---|---|---|---|---|
| No.3〜No.4 | 20.586 | 20.588 | 0.002 | 0.020 |
| No.22〜No.23 | 12.929 | 12.932 | 0.003 | 0.010 |
計算値は表5-1の座標から2点間距離を計算して求めます。許容範囲が2つで違うのは、距離が20 m以上か未満かで基準が変わるためです。
問B-1 境界点間測量の作図
4級基準点P・Qから境界点A・Bを放射法で測る配置の作図問題です。公式解答例をご覧ください。
問B-2 視通がとれないときの距離の求め方
トータルステーションの対辺測定機能を用いる。
対辺測定は、TSを据えた点から2つの目標を測り、その2点間の距離を計算で出す機能です。境界点どうしが見通せなくても、両方が見える位置にTSを置けば距離が求まります。
問B-3 精度管理表の点検(3つ)
- 記載漏れ:JA40〜B16の記載がない。記載漏れなら追記、測定漏れなら測定する。
- 許容範囲の誤り:JA41〜JA40は平地で距離20 m以上なので、許容範囲はS/2,000=0.015 mに修正する。
- 許容範囲超過:B25〜JA41の較差が許容範囲外。数値を確認し、必要なら再測する。
点検表の問題は「抜けていないか」「基準値は正しいか」「超えていないか」の3つの視点で見ると漏れません。
問C-1 航空レーザ測深の穴埋め
ア=緑色 イ=反射 ウ=近赤外 エ=透過 オ=屈折
航空レーザ測深は緑色のレーザが水を透過する性質を使って水底を測ります。近赤外は水面で反射するので、この2つを組み合わせて水面と水底の両方を捉えます。
問C-2 波形の選択と理由
選んだ番号:2
理由:2の方がレーザの減衰が小さく、水底付近の反射強度のピークが明確に出ているため。
問C-3 標高成果の改定への対応
国土地理院から提供される水準点用の標高補正パラメータを使用して、既知点の成果を測地成果2011から測地成果2024に改算する。

