R8 測量士 午前No.23 数値地形モデル(DTM)でできること・できないこと
DTM(地表面の標高データ)の活用法を問う問題です。DTMとDSMの違いが分かっていれば解けます。
この問題の答え
正解は 3(b・d が誤り)
前提:DTMとDSMの違い
| 種類 | 表しているもの |
|---|---|
| DTM(数値地形モデル) | 地表面だけの高さ(建物や木は取り除いてある) |
| DSM(数値表層モデル) | 建物や木を含んだ表面の高さ |
選択肢ごとの解説
a.段彩図で同じ色の標高範囲を狭くすると、微細な起伏を表せる。 → 正しい
色分けの刻みを細かくするほど、わずかな高低差が色の違いとして見えます。
b.DTMと建築物外周線データから、高さ10 m以上の建築物を抽出できる。 → 誤り
DTMは建物の高さを持っていません(地表面だけのデータだから)。外周線データも平面の形しか持たないので、この2つを組み合わせても建物の高さは分かりません。高さを求めるにはDSMが必要です。
c.DTMから傾斜の急な地域を抽出し、土砂災害の危険箇所の推定に活用できる。 → 正しい
地表面の高さがあれば傾斜は計算できます。
d.格子間隔を大きくする方が、地形をより詳細に表現できる。 → 誤り
逆です。格子間隔を小さくするほど細かく表現できます。方眼紙のマス目が細かいほど絵が精密になるのと同じです。
e.DTMを用いることで、土地の起伏に起因するひずみを取り除ける。 → 正しい
正射投影画像を作るときの基本的な使い方です。
間違えやすいポイント
- 建物の高さ=DSM。DTMではできません。
- 格子間隔は小さいほど詳細。大小の向きを取り違えないこと。