R6 測量士 午後No.5 選択〔No.5〕路線測量・用地測量・河川測量
道路の線形を決める路線測量、土地の境界を扱う用地測量、距離標や縦断路線を定める河川測量が問われました。作図問題には公式解答例の図も添え、設問ごとに問題と解説を並べています。
問A-1 路線測量の標準的な作業工程(穴埋め)
ア=線形図 イ=線形地形図 ウ=水準点 エ=標高 オ=中心杭 カ=詳細測量
線形決定では道路中心線の形を示す線形図を、中心線測量では周辺地形も含む線形地形図を作ります。仮BM(仮の高さの基準点)は水準点として設置し、その標高を定めます。縦断測量は中心杭などの標高を測り、構造物の設計に必要な詳しい図面を作る作業が詳細測量です。
問A-2 横断測量の方法(穴埋め)
キ=見通杭 ク=水準測量 ケ=末端見通杭 コ=縦断面図
横断方向の目印として見通杭を設置し、地盤の高さは直接又は間接の水準測量(高低差を測る測量)で求めます。点検では中心点と末端見通杭を固定して新旧の横断面を重ね、形を比べます。横断面図の縦縮尺は縦断面図と同じにします。
問A-3 クロソイド曲線の性質(○×と訂正)
j=○ / k=✕(急になる) / l=✕(小さくなる)
クロソイド曲線(直線と円曲線を滑らかにつなぐ曲線)は、進んだ長さに比例して曲率(曲がり具合)が増えます。同じ曲線長なら、クロソイドパラメータが小さいほど急に曲がり、大きいほど接線角(始点の向きから曲線の接線が回った角度)は小さくなります。
問A-4 クロソイド曲線を導入する理由
直線部から円曲線部に進入する際の曲率の急激な変化を防ぎ、急なハンドル操作をせずに済むようにするため。
直線は曲率0、円曲線は一定の曲率です。両者を直接つなぐと曲がり方が突然変わるため、運転者は急にハンドルを切る必要があります。クロソイド曲線を間に入れて曲率を少しずつ変えれば、安全で滑らかに走行できます。
問B-1 道路改良後の交点IP′と接線長
直線BC~IP′=36.48 m
新しい交点IP′は、BP・BCを通る直線を延長した上で、現在のIPより外側に置きます。円曲線の接線長は TL=R′×tan(I′÷2) です。問B-3で求める新半径R′=45.05 m、交角I′=78°を使うと、45.05×tan39°=36.48 mとなります。
問B-2 新道路の円曲線と各点の作図
公式解答例の図のとおり、IP′・EC′・EP′・O′を青色の点で示し、新道路BP~BC~EC′~EP′を赤線で描きます。
BPとBCは固定です。半径を大きくすると、中心O′は建物から離れる側へ移り、円曲線の終点EC′と直線部の終点EP′も外側へ移ります。新道路はBCからEC′までを新しい円弧で結び、EC′からEP′までを直線で結びます。
問B-3 新道路の曲線半径と円曲線長
曲線半径R′=45.05 m / 円曲線部分BC~EC′=61.34 m
建物から道路までの距離をTQ=4 mからTQ′=8 mへ広げる幾何関係から、新半径は45.05 mです。円曲線長は「半径×中心角(ラジアン)」なので、45.05×78×3.142÷180=61.34 mとなります。ラジアンは、角度を円周上の長さとして扱う単位です。
問C-1 用地測量の資料調査(穴埋め)
ア=公図等転写図 イ=公図等転写連続図 ウ=登記事項証明書 エ=土地調査表 オ=権利者調査表
法務局の公図などを写して公図等転写図を作り、範囲が広いときは図をつないだ公図等転写連続図にします。土地の登記内容は登記事項証明書を基に土地調査表へ、所有者などの権利関係は権利者調査表へ整理します。
問C-2 TSによる境界点間測量
① 隣接する境界点間の距離を現地で測り、境界測量の観測結果から計算した距離と比較する。
② TSの対辺測定機能を使って境界点間の距離を測り、計算した距離と比較する。
境界点間測量は、現地で測った距離と、先の境界測量から計算した距離を比べる点検です。点同士が見通せない場合は、TS(角度と距離を測る機器)の対辺測定機能を使い、別の位置から二つの点まで観測して点間距離を求めます。
問C-3 中心杭・用地幅杭・用地境界仮杭の本数
中心杭=5本 / 用地幅杭=12本 / 用地境界仮杭=7本
中心杭は道路中心線上に20 m間隔で置き、No.8とBC(No.8+10 m)の位置関係から区域内を数えると5本です。用地幅杭は中心線の左右10 mの位置で区域内に入るものを数えて12本、用地境界仮杭は新しい用地境界線と既存の土地境界線が交わる箇所を数えて7本です。
問D-1 河川の距離標位置を選ぶ方法
河川の河口又は幹川への合流点に設けた起点から、河心に沿って200 m間隔を標準に、河心線の接線に対して直角方向の両岸の堤防法肩又は法面等に選定する。
距離標は、河口などの起点から川の中央線である河心に沿って、標準200 m間隔で設けます。左右の距離標は、河心線に直角となる向かい合った位置に置きます。法肩は、堤防の斜面と上面が接する端の部分です。
問D-2 両岸の距離標位置の作図
始点から上流へ、河心に沿って200 mごとに、左右両岸で向かい合う位置へ赤い○を記します。
右岸の最下流に示された始点を基準にします。河心に沿った距離を測り、200 m間隔ごとに河心線へ直角な線を考え、その両端に距離標を配置します。公式解答例では、両岸の赤い○が対になるように並んでいます。
問D-3 定期縦断測量路線の作図
両岸の距離標を順に結び、両端を水準基標へ結合する路線を青い実線で描きます。
定期縦断測量(川に沿って高さを定期的に測る作業)は、片岸の距離標を順にたどって上流側の水準基標へ進み、反対岸の距離標をたどって戻る形にします。水準基標(高さの基準となる固定点)へ結合することで、測定した高さを点検できます。
