R4 測量士 午後No.5 選択〔No.5〕路線測量・用地測量・河川測量
路線測量の曲線計算、用地境界、河川測量の作業方法を扱います。
問A-1 路線測量
ア=線形決定 イ=詳細測量 ウ=用地幅杭設置測量
路線測量は「どんな線形にするか決める(線形決定)」に始まり、中心線・縦横断を測り、構造物用に細かく測る「詳細測量」、用地買収の幅を杭で示す「用地幅杭設置測量」と進みます。
問A-2 路線測量
隣接する中心点等の点間距離を測定し、座標差から求めた計算距離と比較する。
実際に測った隣り合う中心点間の距離と、座標から計算した距離を突き合わせて、ずれが許容内かで点検します。
問A-3 路線測量
平地においては3級水準測量により行い、山地においては4級水準測量により行う。
仮ベンチマーク(高さの基準)の設置は、平地は精度の高い3級水準測量、傾斜のきつい山地は4級水準測量、と地形で使い分けます。
問A-4 路線測量
エ=中心杭 オ=中心点 カ=単観測昇降 キ=簡易水準測量
縦断測量は中心杭の高さを測る作業。位置は中心点からの距離で決めます。TSを使う間接水準測量は『単観測昇降式』の往復観測で、許容範囲は簡易水準測量の閉合差を準用します。
問A-5 路線測量
縦断面図の距離を表す横の縮尺は線形地形図の縮尺と同一とし、高さを表す縦の縮尺は線形地形図の縮尺の5倍から10倍までを標準とする。
横(距離)は地形図と同じ縮尺、縦(高さ)はその5〜10倍に強調します。高さを誇張することで、緩やかな起伏も分かりやすく表現できます。
問B-1 曲線計算
接線角 x = 0.405 ラジアン
クロソイドは、直線から円曲線へ徐々に曲がりを強める緩和曲線。
① クロソイドの長さ L=P²÷R=180²÷200=162 m。
② 接線角(クロソイド終点での曲がりの角度)x=L÷(2R)=162÷(2×200)=162÷400=0.405 ラジアン。
問B-2 曲線計算
曲線A〜Bの路線長 = 162 m
曲線B〜Cの路線長 = 152 m
① A〜Bはクロソイドの長さそのもの=L=P²÷R=180²÷200=162 m。
② 円曲線B〜Cの中心角=交角I−両側のクロソイド接線角2つ=90°−2×0.405ラジアン。90°=1.571ラジアンなので 1.571−0.810=0.761ラジアン。
③ 円曲線長=R×中心角=200×0.761=152 m。
問B-3 曲線計算
【作図問題】曲率のグラフは次のように折れ線で表す(横軸=路線長、縦軸=曲率1/m)。
・A(路線長0、曲率0)
・A→B:クロソイドなので曲率は0から直線的に増加。B(162 m、曲率1/200=+0.005)
・B→C:円曲線なので曲率は一定。C(162+152=314 m、+0.005)
・C→D:クロソイドで曲率が0へ直線的に減少。D(314+162=476 m、0)
・D→E→F:反対回りのクロソイド・円曲線なので曲率は負側へ(E:638 m,−0.005/F:790 m,−0.005)
・F→G:クロソイドで0へ戻る。G(952 m、0)
曲率=カーブの曲がり具合(1÷半径)。直線は0、クロソイドは直線的に増減、円曲線は一定値(±1/200=±0.005)。路線長の節目は0→162→314→476→638→790→952 m。台形を2つ(正と負)並べた形のグラフになります。※実際の作図は公式解答例(図5-4)を参照。
問C-1 用地測量
ア=公図等転写 イ=標杭 ウ=TS エ=4級基準点 オ=放射法 カ=亡失 キ=仮杭
正しい作業順 d → a → c → b
用地測量は「まず現地の杭を確認・復元(d 復元測量)→権利者立会いで境界を確認(a 境界確認)→座標を測る(c 境界測量)→距離で検査(b 境界点間測量)」の順。境界測量は4級基準点以上から放射法で行います。
問C-2 用地測量
【作図問題】
・中心杭(黒○):中心線上に20 m間隔で設置。BC(No.8+10 m)を基準に、No.8・No.9…の位置に打つ。
・用地幅杭(青○):中心線に直角方向へ左右各10 mの計画幅の線上、各中心杭に対応する位置に設置。
・用地境界仮杭(赤○):用地幅を示す線と、地番境界線が交わる点に設置。
3種類の杭の役割:中心杭=道路の中心線を20 m間隔で示す/用地幅杭=中心から左右10 mの買収幅を示す/用地境界仮杭=買収する用地の端と、もとの土地の境界線がぶつかる点を示す。※実際の作図は公式解答例(図5-5)を参照。
問C-3 用地測量
・境界測量で求めた境界点の座標値と、座標値の決定に用いた既知点以外の既知点から別に求めた座標値との較差により精度を確認する。
・境界測量で求めた境界点の座標値から計算した点間距離と、トータルステーションの対辺測定機能を用いて求めた境界点間距離との較差により精度を確認する。
直接測れないなら、①別の既知点から座標を求め直して元の座標と比べる、②TSの対辺測定機能(2点間の距離を間接的に出す機能)で距離を出し座標計算の距離と比べる、という2つの検査方法があります。
問D-1 河川測量
ア=河心線 イ=直角 ウ=水際杭 エ=海浜 オ=最低水面
距離標は河心線に直角方向に両岸へ設置。横断測量は水際杭を境に陸と水に分けます。海辺の等高・等深線を作るのが海浜測量。汀線(水と陸の境)は最低水面の高さを基準にします。
問D-2 河川測量
距離標=距離標は、河川の河口又は幹川への合流点に設けた起点から、河心に沿って200メートル間隔を標準として設置する。
水準基標=水準基標は、水位標に近接した位置に、5キロメートルから20キロメートル間隔を標準として設置する。
距離標は河口(起点)から河心に沿って200 m間隔。水準基標(高さの基準)は水位標のそばに、5〜20 km間隔で置きます。数字を覚えておくと確実です。
問D-3 河川測量
音波を水底に向け発射し、水底からの反射時間により水深を求める。
音波を水底へ送り、跳ね返って戻るまでの時間を測ります。音の速さ×時間÷2で水深が分かる、という仕組みです。
問D-4 河川測量
カ=814.90 m² キ=2.50 m ク=34.10 m² ケ=−0.10 m コ=897.75 m² サ=2.40 m シ=20.45 m² ス=−0.05 m
関係式は「平均河床高 h = H.W.L − 流積A ÷ 低水路幅」。これを変形して埋めます。
・キ(7.0今回h)=5.50−849.00÷283.00=5.50−3.00=2.50 m。
・カ(7.0前回A)=(5.50−2.60)×281.00=2.90×281.00=814.90 m²。
・ク=A変動=849.00−814.90=34.10 m²、ケ=h変動=2.50−2.60=−0.10 m。
・コ(7.2今回A)=(5.50−2.35)×285.00=897.75 m²。サ(7.2前回h)=5.50−877.30÷283.00=2.40 m。
・シ=897.75−877.30=20.45 m²、ス=2.35−2.40=−0.05 m。